熊さんブログ vol.33「1分プレゼン」

電気設備設計事務所 (有)Lプランズ 竹熊です。

あっというまに10月になりました。
この時期から案件が重なってきて忙しさに拍車がかかってきますが、徐々にギアを上げていこうと考えています。

さて、今回は8月下旬に行われた、「Talk your will in HIKONE」というイベントに参加したレポートです。

このイベントは登壇者本人の「will=想い」を1分間という限られた時間で語るというもの。
私はオーディエンスとして参加しました。

発起人は前のブログでも登場した「1分で話せ」の著者でYahoo!アカデミアの伊藤羊一さん、今回もゲストで来てくださっていました。

登壇者のスピーチが始まる前に彦根市長のあいさつや滋賀県知事のメッセージが読み上げられたりして、主催する方々の気合いがビシバシと伝わると同時に会場もいい感じに暖まってきました。
実際残暑が厳しく、気温も暑かったのですけどね(笑)

そして登壇者が順番に1分間で自分のwillを語っていきます。

・ 飲食店を4店舗持っていて、これから海外に出店します!と宣言された方。
・ プロキングという環境活動を普及させるために頑張る方。
・ 不登校の人を受け入れるフリースクールを作った方。
・ Startup(起業)を体験できるイベントを開いている方。
・ 農業や林業を体験し、交流できる場づくりをされている方。
・ ランチパスポートならぬ「ママパスポート」を作られた方。
・ 語りの場、人見知りを失くす場を作りたいと頑張っている方。
・ 近々彦根で行われるイベントの告知をされた方。

等々21人の方が登壇しました。

改めて思ったのですが、本当に1分って短いです。
しかもこの短い時間で如何にインパクトを残すかが難しい。

大まかにパート分けすると下の通りです。
1、 ある程度の自己紹介
2、 自分のwillを話す。
3、 その理由を説明する。
4、 クロージング

やはり(2)がメインとなるわけですが、そこに時間を使いすぎると(3)の「何故それをしようと強く思うのか」を話す尺が無くなります。

そもそも、まず自分は何者なのかをほぼ初対面のオーディエンスに知ってもらわなければならず、とてもじゃないけど時間が足りません。

加えてオーディエンスは100人超で緊張もするわけです。

案の定、大半の方が時間オーバーしていました。
かといって時間通りに1分で終わられた方はどうしても印象が薄くて後に残りません。

これは審査も難しいなと正直に思いました。

こうして全員のプレゼンが終わり、ゲスト3人による特別賞の発表が行われていきます。

まず一人目は取組みそのものが評価されている方でした。
確かにアイディアも素晴らしく、順当な入賞です。

2人目は意外なことに「4」のクロージングでの一言が印象的だったという方でした。
確かに上手い締め方で見事なインパクトを残したと思います。

3人目の方は1分プレゼンでの内容も良かったけど、何よりそれまで緊張していた他の登壇者にリラックスできるよう声をかけていたことが評価されていました。
これは「なるほど納得」と思える審査ポイントです。
何故なら21人どれも素晴らしいプレゼンだったので審査する側の好みに偏ってしまうところを誰もが納得できる形で示してくれたからです。

ゲストの方も三者三様、それぞれ重視しているポイントが違うのですね^^;

あと、ゲストでいらっしゃった「プレゼンの神」と言われている日本マイクロソフトの澤円さんが質疑応答付きの10分プレゼンを1秒の狂いもなく披露してくれました。

その後の懇親会で澤さんとお話しできる機会がありまして、質問付きのプレゼンなのによく時間ピッタリに終われますね。
と聞いたところ、
すべての時間を想定・把握して、自分で調節できる時間を話すスピードなどで操っているだけだと仰ってました。

これは深い言葉ですね^^;

質疑付きのプレゼンで重要なことは自分を100%制御できた上で相手に何を伝えるのか、伝えた上で相手がどう思いどういう質問をされるのかを想定し、相手がどんな答えを欲しがっているのかを考えて伝える。

要は不確定な相手との時間はある程度の枠で想定しておいて、自分で制御できる時間のみを制御してピッタリに収める。
もちろん、聞く側にしっかりとインパクトを与えて。
まさにプロ技です^^;

帰りの電車でそんなことできたら1分プレゼンなんて楽勝だろうな、
何故なら一方的に話すだけでいいのだから^^;
と思ってしまいました。

ビジネスにおいてプレゼン力は必須ですし、作業がAI化されていく中でこの能力を磨かずに何を磨くのかということを気づかせてくれた一日でした。

自分も勉強しなければならないことがまだまだあるので頑張ろうと思います^^;

今回は以上です。

次回は何を書くか迷い中です・・・・。

それでは弊社共々今後とも何卒よろしくお願い致します。