熊さんブログ vol.6 「コミュニケーションの話(その1)」

(有)Lプランズ 竹熊です。

今回はコミュニケーションの話を書きます。
このテーマは今後も書くことがあると思うので、(その1)と補足しています。

5月の社員研修の時、「仕事で初対面の人と早く打ち解けるためにはとうすればいいか」というテーマがありました。
おそらく一般的なコミュニケーションの話ではなく、より実践として使える回答を求めているのだなと思いましたので、今回書くことは弊社の業務におけるコミュニケーション(特につかみの部分)に特化した内容となっています。
よって、一般のコミュニケーションとは少し違うかもしれませんが、
「こういう考え方もある」程度に読んでいただけると幸いです^^;

さて、確かに初めて一緒に仕事をする人。
主に建築設計や機械設備設計を担当する方がそれにあたると思われます。
ましてや若い人にとっては年上ばかりの中で自分が最年少というケースも少なくありません。
今回はそんな時にどのようなコミュニケーションが取れるのかを考えてみましょう。

まず、私なら相手の仕事を理解して、その話題で話しかけます。
「ここの構造と似た建物って他にあるのですか?」とか
「この仕上げってあまり見ないのですが、どんな場合に使うのですか?」
「この空調方式は普通見ないですね、どんなメリットがあるのですか?」

といった質問をします。

たとえ的が外れていても構いません。

「君、それはちょっと違うよ」と言われても失敗ではないのです。
何故ならば、分からないから聞いているのです。
質問をすることによってコミュニケーションの第一歩を踏み出しているのです。

逆にその質問が的外れだったと分かっただけでもう一歩前に進みます。
さらにどう違うのかを教えてもらうだけでもコミュニケーションです。
そしてもっと色々な質問をしてみてはどうでしょうか。

100通りくらい。

そのくらい質問すれば1つくらい「それはいい質問だね」って言われるかもしれませんし、全部駄目でも100通り考えて試すことができた自分を褒めていいと思います。

何よりそれだけ会話できれば相手のことを知ることができて、普通に打ち解けているような気がします(笑)

もしもそれだけして嫌われたら、相手との相性が合わなかったということがはっきりしますし、そこに至るまでの経験の方が今後にとってプラスではないでしょうか。

100通り?
バカなこと言わないでくださいよ、そんなに思いつくわけがないじゃないですか。
どうすればそれだけ出てくるか教えて下さいよ。

と言われそうですが、少し考えてみて下さい。

普段、家からどこかに行く時に歩きますよね。

目に入ってくる建築物ってどのくらいありますか。

たくさんの家やマンション、色々なお店、駅、地下街、デパート、ビル、アーケードなどなど、

1週間も歩いていれば100は軽く超えるのではないでしょうか。

建設業の話題なんてたくさん転がっているのです。

その一つ一つに興味、関心、疑問をもつかもたないかで会話の引き出しが大きく変わると言いたいのです。

「あれ?この建物、この前見た建物と同じガラス張りなのに、構造がシンプルに見えるな。 今度詳しい人に会ったら聞いてみよう 」

という具合で、何でもいいから興味を持つことを意識するだけで、確実に質問のネタは増えます。

そして、この仕事が面白くなります。

面白くなると、もっと知りたくなります。

気付けば知識が増えています。

すると成長を実感して、それが自信となりプロ意識に繋がっていきます。

以上のようにこの仕事におけるコミュニケーション能力を上げるなら、質問を軸とした会話の場数を踏むことをお奨めします。

ビジネスの場でのコミュニケーションはまず仕事の話だと思います。

聞かれたことに答えるだけは止めて、こちらからバシバシ質問しましょう。

頭の中でモヤモヤ考えるより、目に映る建物一つ一つに興味や好奇心を織り交ぜて素直に「すごいな」「不思議だな」「どんな仕組みなのかな」と思いましょう。

最初は慣れないことなので苦痛かもしれませんが、きっと楽しくなっていきます。
分からないことが分かった時の喜びはどんなことでも変わりませんから。

インターネットを利用するのもいいですね。
一緒に仕事をする建築設計事務所、設備設計事務所が過去どんな案件に携わっていたのかを事前に知っておくのも相手を知る上で大変有効なことだと思います。

建設業でない方も普段の生活で目にする光景に興味や疑問を持つだけで自分の仕事につなげて考えることができるはずなので、ぜひ実践してみて下さい。

今回は以上です。

次回は今年度の採用が一段落したので、総括してみたいと思います。

今後とも弊社共々宜しくお願い致します。