熊さんブログ vol.44「組織運営の面白さ」

電気設備設計事務所 (有)Lプランズ 竹熊です。

8月に入り夏本番です。
お盆休みが終わるとインターンシップが始まります。
今年はコロナウイルスの影響でどうなるかヒヤヒヤでしたが、何とか開催できそうなので嬉しい限りです。

さて、今回は弊社が何故これほど採用や育成に力を入れているかという問いから組織を運営する面白さというテーマで書きたいと思います。

弊社が設立された2004年は建設業が下り坂一辺倒になっている大変難しい時でした。
バブル期に約82兆円もあった国内市場の規模が40兆円台に突入している時期です。

当然工事会社も安い工事金額で当たり前のように高い品質を要求されます。
見積の40%が普通の価値観として扱われて、どこも余裕が無く一つのミスが命取りという状態で決して失敗できないプレッシャーが襲い掛かるのです。
そんな業界の体質ですので、どこの会社も今でいうブラック企業ばかりでした。

このような悪い環境から若い技術者など育つはずもなく、前職の会社では同じ仕事に配属された十数人の同期社員は7年後に私を入れてたった2人しか残っていませんでした。

このままでは将来を支える電気設備技術者がいなくなる危機感から、少しでもこの状況を変えることができればと大木社長と2人で設立したのが弊社です。

二人の目的は最初から変わらず「福岡から全国シェアを狙う」というもの。

ブラック企業が多い業界の中でみんなが幸せになれる会社を作りたい。
そのためには人を増やして売り上げや利益を増やして社員に還元できる仕組みを作りたい。
この会社で勤めて良かったと言われる会社を作りたい。
そして日本全国で弊社の良さを分かってくれるお客様と長いお付き合いがしたい。

全国の仕事を受注しようと思えば、当然2人でやれるわけがありません。
必ず会社組織が必要になります。
偶然にも私は大学で組織工学というパソコンのシステムを組む一環の授業がとても大好きで、自分なりにパソコンプログラムを人に置き換えて考えたりしている時期がありました。
その時に考えたことが役に立つ、まさか自分で会社組織を作ることができるチャンスが巡ってくるとは正直思ってはいなかったです。
ですが、やると決めたからには必ず成功させる覚悟を持って臨みました。
それが16年前です。

当然、突きつけられた現実は甘いものではなかったです。
弊社は7年間ほど何度も組織崩壊のピンチを迎えました。

組織というのは人が集まれば一応の形はできますが、その中身は人間関係です。
人と人には相性があり、その組み合わせによって出せる成果も変わってきます。
更に社員一人一人の意識の違いも組織全体に影響を及ぼす要素とも言えます。

その度に苦悩し、歯を食いしばって一人一人地道に育てていき、もうすぐ20人というところまで来ました。

しかもただの20人ではありません。
トップが40代後半、主力のほとんどは30代と20代後半です。
更に弊社のみで未経験から技術者に育った人間たちばかりです。

ここが他の同業者とは違います。

通常設備設計事務所の採用は資格を持った中途採用が主です。
要するにその会社の文化で育っていない人が多く含まれているということ。

そういう組織は必ず綻びが出てきます。
いままで百社以上の同業他社を見てきましたが、大体が同じようなことで悩んでいらっしゃいます。

そこを踏まえながら一から育ててきた弊社の会社組織は相当に強いです。
更に来年からも若い力が続々と入社していきます。
その新入生を少し上の先輩たちがチームで指導して育てるのです。
こうして年を追うごとに彼らが企業の文化を育ててくれるようになる。
私は是非その手助けをしたいと考えています。

ここまで来て私は初めて思いました。
「組織作り、そして組織運営は面白い」
つまり、自分で作らないと面白くないのではないかと思います。

私にできることはあと20年くらいでどの程度まで組織を大きくできるかと次世代を託せる経営者を育成できるかだと考えています。

これから成長していくLプランズを是非見ていただければ幸いです。
また、弊社と一緒に仕事がしたいと思う建築設計や機械設備設計に携わる方がいらっしゃれば、お気軽にメールをください。

今回は以上です。

次回は5月からTwitterを始めてまして、3ヵ月やってみて思ったことを書きます。

今後とも弊社共々何卒宜しくお願い致します。