熊さんブログ vol.15「残業の考え方について」

(有)Lプランズ 竹熊です。

季節も暖かくなってきて、新事務所での業務にも少しずつ慣れてきました。
新事務所は3名しかおらず寂しいので、先月から求人をハローライフで掲載しています。

早速複数の応募がありましたので、ゼロではないことに一安心^^;
まだまだ応募期間内ですので、弊社に興味を持った方からの応募をお待ちしています。

さて今回は、「働き方改革」の続きで過剰な労働時間と密接な関係になるであろう「残業」について私の考えを書かせていただきます。

前回書いた通り会社を選ぶ条件として「しっかりと休暇が取れるか」「残業時間は大体どのくらいか」などを重視する方が以前より多くなったと感じています。

また、国の政策でも残業時間に制限が付くなど、長時間労働を無くす動きが見られます。

また、コンビニエンスストアに行くと半分くらいは外国の方が働いていますし、高度な日本語や日本文化の解釈が要らない仕事は気が付けば外国の若い方がやるようになっています。

このことからも日本国内における日本人がやる仕事は明らかに労働の量よりも質を問われる時代に突入していることが分かります。

これは先進国としていい傾向だと思いますし、何よりも少子高齢化が進んでいますので今後この流れは続いていくに違いありません。

そもそもですが、高度経済成長期のようにとにかく仕事の物量が半端なく、ノウハウも蓄積されていない時代は単純に労働時間が長ければそれだけ成果も上がってたでしょう。

ですが、ノウハウが蓄積されテクノロジーが発展した現代で、あらゆる作業が自動化・システム化・ロボット化している時に労働時間=成果には結び付きにくくなっているのかなと感じています。

よって、個人的に「残業」とは本来業務時間内にやるべき仕事が終わらなかったため、時間外に行うことだと考えています。

あと、残業はプロレベルの技術者がやらざるを得ない場合にやる仕事であり、ただ時間を無駄遣いする人とは区別するべきです。

ここでいうプロレベルとは就業時間内の8時間しっかりと仕事に向き合い、それなりの価値や成果を出せる人のことを指します。

弊社の業務でわかりやすく表現すれば、まっさらな建築図面と与条件からスタートして、すべて自分で設計図完成までのプロセスを行うことができるレベルです。

そんなわけで弊社の場合、最初はほぼ実戦的な学習であり、会社の利益につながる仕事にはなりにくいのが実情です。

ですので新人の方にはあまり残業しろとは言いません。
そのかわり、2つのことを伝えています。

1、就業時間である8時間をいかに上手く使えるかを考えること。
2、家に帰った時に今日やった内容を振り返ってみること。

「1」 は先ほども言ったように8時間仕事に向き合う練習です。
最初は簡単な作業やあまり考えなくてよい業務を行うので、ついつい意識が薄れがちです。

意識が薄れると睡魔が襲ってくるものです(笑)
私も20代は睡魔によく襲われました^^;

ですが、8時間しっかりと仕事と向き合えば、相当な「気づき」も得られるし、それなりの成果が出て充実感もあるのです。

そして、何より疲れます。 
その日はぐっすり眠れますよ(笑)
ぐっすり寝たら次の日は調子が上がるし、モチベーションも向上します。
何事も逃げずに向き合うことが大事ですね。

「2」の振り返りは学校の勉強でいえば「復習」です。

帰りの電車の中やお風呂に入っている時なんかでも構いません。
今日一日やったことについて考えてみてほしい。

これをあきらめずにずっと続けるだけでも随分違いがあると思います。
考えるだけでも最低1つは気付くのではないでしょうか。
「あぁ、この作業は意味が分からなくて適当にしてしまったな。
あの作業にどんな意味があるのか明日先輩に聞いてみよう」
といった具合に。

そうやっていくうちに
「どうやったら早くスキルが身につくのか」
「先輩たちはどうやって今のように仕事ができるようになったのか」
「一見簡単そうに見える図面でも何かしらの意図があるに違いない。
 それはどんなことなのだろうか」

等々疑問や思うところがたくさん出てくるはずです。

そうすれば器具などの数を数える仕事でも「如何に早く数えて次の仕事へ移るか」といった仕事の効率に意識が向いてくる。

これは弊社の業務に限って言える話ですので、他社様には当てはまらないかもしれません。

でも資本主義の社会では「仕事の本質に気づいたもん勝ち」だなと思う今日この頃なのです。

というわけですので、8時間をどうやって有効に使うか。
これを考えながら仕事をすれば立派にプロへの階段を上ってますよ^^

きっと眠くはならないはずです(笑)

今回は以上です。

次回ですが、新入社員に対する最近の取り組みについて書いてみようかなと思っています。

今後とも弊社共々宜しくお願い致します。