熊さんブログ増刊号 no.1 「男はカッコつけ」

(有)Lプランズ 竹熊です。

毎月1度更新のブログ以外でも「ちょっと書いてみたいな」と思ったときに「増刊号」として小さな気づきを短い文章で書いてみようと思います。

先月、売れっ子カメラマンのセミナーを受けた時の話です。

ワークショップの一つで「今から言うものを紙に書いてください」と言われて、動物とか乗り物を1つにつき30秒程度で書くものをやった時のこと。

この日は「ウサギ」「キリン」「左から走ってくるバス」でした。

私は時間が短いから簡単に書いたのですが、意外にまわりからの評価が高くて驚いたんです。

※ちなみに私は小学校6年生の時、図工で「1」を1~3学期にもらい続けるくらい絵心がありません(笑)

そこで講師の方が「男はみんなカッコつけだからね、特徴を書かないのですよ」と言っていたのを聞いてなるほどと思いました。

私はとにかく時間が短い→特徴を書いてこれがウサギやキリンと分かればよい
という思考で書きました。

ですが、周りでは(特に男性)はとにかく可愛くとかカッコよく書こうとし、ディテールに拘ったため、時間オーバーで中途半端に終わってしまったそうです。

これは私達がやっている仕事と似ているなと思いました。

設計図面で最も重視しなければならないのは「これは電気設備の設計図面だ」と分かるように書くこと。
それでいてクライアントからの要望を聞き、打合せで決めたことを漏らさずに図面に表現することです。

それは決してカッコよく図面を書くことではなく、限られた時間で提出する相手が求めているものを満たしてあげることが一番だと考えています。

弊社が行っている業務は「あかり」を届けるサービス業なのですから。

ここでいう「あかり」とは設計図面→「明かり」、それによって相手(お客様)から得ることができる信頼→「灯かり」となります。

どれだけ電気の知識を持っていても、カッコよく図面を書くことができても、最終的に「灯かり」に変えることができなければ、お客様から「次の仕事もお願いします」とはならないのです。

最近設計監理や既設図面で自分以外の人が書く図面を見て違和感があったのですが、ひとつの答えを気付かされたセミナーでした。

こんな風に今後も気づきがあれば増刊号を書いていくつもりです。
弊社共々今後とも宜しくお願い致します。